とりあえず期待通りのものができたので作業メモ。
Windows 2000 SP4 with Hotfix
最初はSP+メーカーだけで作ろうと思ってたんだけど、ドライバーの統合やwinnt.sif(応答ファイル)のカスタマイズ性を考えるとnLiteを使ったほうが便利。ただ、nLiteではSPやHotfixのダウンロードはしてくれないので
- SP+メーカーでSP4+Hotfixを適用したインストールイメージを作成
- nLiteでドライバーの統合、winnt.sifの作成やその他の処理
という2段構えにしました。nLiteでwinnt.sifを作ると、特に何もしないでもインストール先は手動で選ぶようになっているようでした。
[Data] Autopartition=0 [Unattended] FileSystem=*
Bart's Preinstalled Environment
http://bartpe.nobody.jp/ のサイトを見ながら進めていけば問題なし。プラグインをインストールするときは、いちいち対象のアプリケーションをダウンロードしてこないといえないのが少々面倒だけど、それは仕方ないか・・・。
- Bart's Preinstalled Environment
統合
Bootable CD Wizardを使ってチェーンロードしていく。ここで、なぜか知らないけどKNOPPIXとUltimate Boot CDがマルチブートで切り替えられない状態に。ファイル名の重複はないはずなのに、なぜかUBCDを選択するとKNOPPIXが起動してしまう。うーん。
調査したところ、bootフォルダーに何か入ってるとUBCDが起動できずにKNOPPIXが起動してしまうようです。boot以下にのってるツールを全部消してあきらめるか、UBCDのメニューをいじって/boot以外の場所に退避するか・・・なんにしても面倒。
UBCD:
boot/baslinux boot/baslinux.gz boot/cpustres boot/cpustres.gz boot/offline boot/offline.cgz boot/scsi.cgz boot/udpcd boot/udpcd.gz boot/x86test
boot/isolinux boot/isolinux/ac.txt boot/isolinux/balder.img boot/isolinux/boot.cat boot/isolinux/boot.msg boot/isolinux/boot.msg.org boot/isolinux/cdrom.ico boot/isolinux/f2 boot/isolinux/f3 boot/isolinux/german.kbd boot/isolinux/index.html boot/isolinux/isolinux.bin boot/isolinux/isolinux.cfg boot/isolinux/isolinux.cfg.orig boot/isolinux/linux boot/isolinux/logo.16 boot/isolinux/memtest boot/isolinux/minirt.gz
一番簡単な方法は、KNOPPIXのメニューにUBCDを足してしまう方法。具体的には
- UBCDとKNOPPIXのbootフォルダーを一つにまとめる
- UBCDの/isolinuxからchain.c32、menu.c32、sbm.cbtを/boot/isolinuxにコピー。その後/isolinuxは消してもOK。
- /boot/isolinux/isolinux.cfgにUBCDの起動エントリーを追加。
LABEL ubcd KERNEL menu.c32 APPEND /menus/main.cfg
これで、KNOPPIXの起動時に'ubcd'と入力するとUBCDのメニュー画面になります。ちょっと気持ち悪いですね(笑)
次に注意するのがBartPEとWindows 2000インストールCDの重複。I386フォルダーが重複しているので、BartPEの方を'I387'と変更する。これでもちゃんと起動できてしまいます。
BartPEでExplorer & IE プラグインを使用したときは「790氏のmkisofs.exeとcygwin1.dll」とやら*1が必要になるので、CDRECORDフロントエンドのフォルダー内のmkisofs.exeとcygwin1.dllを置き換えておきます。
最終的にbcdw.iniはこんな感じに。
[MenuItems] C:\ ; Boot from primary disk boot\isolinux\isolinux.bin ; KNOPPIX 5.1.1/Ultimate Boot CD 4.0(ubcd) I387\SETUPLDR.BIN ; Windows PE(BartPE) I386\SETUPLDR.BIN ; Windows 2000 SP4+Hotfix install :PowerOff ; Power Off [MenuOptions] MenuDefault = 0 ; Index of default boot image MenuTimerLabel = Time remaining: ; Timer label MenuTimer = 10 ; Timer delay in seconds
mkisofsのオプションはこんな感じ。
mkisofs -T -R -iso-level 4 -no-iso-translate -exclude Thumbs.db -V "W2PFPP_JA" -b "bcdw/loader.bin" -no-emul-boot -o "allcd.iso" "work"
-T をつけるとtrans.tblというファイルを各フォルダーに作ってうっとおしい*2ので、必要なければ消した方がよいかもしれません。
あともう一点。ISO level4で作成したイメージは古いライティングソフトで焼けないみたいなので*3、もし失敗したらImgBurnなどで焼くとよいです。
感想
手順としてはたいしたことないんだけど、インストールCD作成、BartPE作成、統合CD作成のそれぞれで試行錯誤したので一日仕事だったなあ・・・。VMWareのありがたみを改めて思い知らされました。
でもまあ、今まで欲しかった機能は全部達成できたのでかなり嬉しいかも。これ一枚あればメンテナンスは完璧!
追記
キーワード「ファイルシステム」、3年くらい放置されてるけど何か書いたほうが・・・と思ってちょっと書きました。