Windows XP + SP3 + RAID driver統合CD作成
ハードウェアRAID*1を構成している環境では、Windowsインストール時にF6を押してフロッピーからドライバーをロードする必要があります。しかし・・・今どきフロッピーって・・・という気がするし、何よりめんどくさいので、色々まとめて統合してしまおう!と思って試してみました。
具体的には、今使っているD875PBZに特化して
- Windows XP SP3
- ethernetドライバー
- RAIDドライバー
を組み込みたい。ついでに、自動インストールにしたい。ドライバーのダウンロード後は、前の日記でも書いた通り、SP+メーカーとnLiteの2段構成でいきます。
- A.K Office > ソフトウェア > SP+メーカー
- nLite - Deployment Tool for the bootable Unattended Windows installation
ドライバーの準備
まず、ドライバーを準備します。
に色々とD875PBZ関連の情報が載っているので、ここから必要なドライバーをダウンロードしていきます。必要に応じてBIOSとかもupdateしておいたほうがいいかもしれません。
ethernetドライバー
私は製品付属のCDからドライバーをコピーしてきましたが、上のダウンロードサイトからもダウンロードできるようです。
InstallShield形式でアーカイブされているので、適当な解凍ツールで中身だけを使います。軽く確認したところ、Universal Extractorで解凍できるようですね。
RAIDドライバー
ethernetドライバーと同様に、ダウンロードサイトからRAIDドライバーもダウンロードしてきます。
ダウンロードサイトから辿ると Intel Application Accelerator が出てきますが、現在は Intel Matrix Storage Manager と名前が変わっています。
なお、D875PBZがサポートしているICH5Rは、Intel Matrix Storage Manager 5.5までのようです。
Note: IntelR Matrix Storage Manager v5.5 is the last version that
Support for Intel® Rapid Storage Technology (Intel® RST)
provides support for ICH5R.
いずれにしても、今回必要となるのはフロッピー設定ユーティリティーなので、ダウンロードしておきましょう。
フロッピー設定ユーティリティーは、実行するとフロッピーディスクにイメージを書き込もうとするので、フロッピーディスクをドライブに入れておきます。今どきフロッピーなんて持ってないよ、という場合は以下のサイトで仮想FDDツールが公開されていますので、そちらを使うといいでしょう。
物理FDDとの干渉でうまくいかない場合は、デバイスマネージャーから物理FDDを消して、仮想FDDのドライブレターをAに付け替えてみるといいかも。
(2011/03/25 追記)
サイトが消えてしまいましたね。使ったことはありませんが、「仮想FDD」で検索するとこういうツールがあるようです。
CDイメージ作成(1)SP+メーカー
このツールは、Windows XPのインストールCDにSPとHotfixを統合するためだけに使います。ドライバーの統合や自動インストールのための応答ファイルはnLiteにお任せします(SP+メーカーはこの辺の使い勝手がイマイチなので)。
基本的に、インストールCDを入れて起動すれば、後は問題ないと思います。オプションで「自動ダウンロードを許可する」をチェックしておくと、ISO作成前に自動でfixをダウンロードしてくれるので楽ちんです。
CDイメージ作成(2)nLite
SP+メーカーで作成したISOイメージを使って、nLiteでさらにドライバーの統合、応答ファイルの作成、その他カスタマイズを行います。ISOイメージのマウントにはDAEMON Toolsを使うと便利です。(もちろん実際にCDやDVDに焼いても構わないですが・・・)
ドライバーの統合のときに指定するのは、ethernetドライバーは PRO2KXP\PRO1000\Win32\e1000325.inf のファイル、RAIDドライバーは書き込んだフロッピーの中のinfファイルを指定すればよいです。
あとは好みで自動応答やユーザー情報などをカスタマイズして完成。
*1:今回の場合、厳密にはCPUを使うのでソフトウェアRAIDに近いのですが